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Orphans / cero
最近ウワサの「UVC空気除菌清浄機」を買おうか迷ってます
プラズマクラスターがお亡くなりになりました…
1ヶ月ほど前に新婚時代から活躍してくれたシャープの空気清浄機「プラズマクラスター」がお亡くなりになって、ヨメと新しいのを買おうかどうか迷ってます。
で、「空気清浄機 おすすめ」とググってみると、価格帯もタイプもさまざまな空気清浄機がずらーっと。
もはやカオス。「どれがいいのかわかんない」状態です。
加湿機能っているかな?
電気代ってどれくらいかかるの?
メンテナンスが面倒くさいのはヤダよね?
など、絞り込み要素もありすぎて、どれを選んでいいのやら途方にくれていたところ、
「新型コロナウイルスを不活化」
というワードに目が止まる。
withコロナ時代だから、この機能は優先度高めかもね
ということで、新型コロナウイルスに効果がある空気清浄機を中心に調べてみました。
新型コロナウイルスに効果があると言われている空気清浄機
とりあえずは代表的なメーカーと除菌方式の違いから、いくつかピックアップしてみました。
- シャープ「プラズマクラスター」
- パナソニック「ジアイーノ」
- ダイキン「ストリーマ空気清浄機」
- 富士通ゼネラル「プラズィオン」
- UVC空気除菌清浄機
ん?空気除菌?空間除菌?
コレまた耳なれないワードが出てきたよ。空気清浄機とナニが違うんだろうか?
ということでググってみます。
「空気清浄機」と「空間除菌清浄機・空間除菌装置」の違いって?
空気清浄機
一般的な「空気清浄機」をあらためて調べてみると、空気清浄機はファンによって室内の空気を循環させ、室内のホコリや花粉などを吸い込みフィルターに吸着させる仕組み。
空気除菌清浄機・空間除菌装置
かたや「空気除菌清浄機」又は「空間除菌装置」は、吸い込んだ空気を殺菌効果のある紫外線(UVC)や光触媒などで滅菌し、キレイな空気を吐き出す構造のものが主流。
フィルターの有無と殺菌効果の違い?
うーん、わかったようなわからないような…
その違いも含めて、とりあえずそれぞれの特徴を見ていきましょう。
シャープ「プラズマクラスター」
言わずもがな、空気清浄機「売上No.1」のプラズマクラスター。
長年愛用してましたが、そもそも「プラズマクラスター」自体よくわかってなかったので、簡単にまとめると「プラズマクラスターというイオンを発生させ空気中に放出するシャープ独自の技術」ということ。
ちょっと前のニュースで、長崎大学の研究によると、密閉された小さな空間でプラズマクラスターを30分放出した結果、新型コロナウイルスの活性を0.3%まで不活化できるとのこと。
とはいえ、リビングのような空間では効果があるかどうかはグレーのようです。
メンテナンス性はというと
- 1ヶ月に一度のフィルターとトレイの掃除
- 2ヶ月に一度の本体掃除
- 加湿する場合は毎日の水補給
が必要とのこと。
パナソニック「ジアイーノ」
名前のとおり「次亜塩素酸水」を空気中に噴霧し、空気を除菌する方式。空気を吸い込むのではなく、次亜塩素酸水の気体を吐き出すということなので、消臭機能がメインなのかな?
次亜塩素酸水噴霧による実験では、空気中のウイルスが通常の空気清浄機に比べ3倍のスピードで抑制されたデータもあり、また、イスやドアノブなどに付着することで接触感染にも効果がありそう。
ただ、厚労省の発表によると、次亜塩素酸水は噴霧された気体状になると殺菌効果はないとのこと。
しかも、次亜塩素酸は貴金属に付着すると錆が発生する恐れもあるらしい。
メンテナンス性はというと
- 1日一回の水補給
- 1週間に一度の排水
- 1ヶ月に一度のエレメントと本体の掃除、トレーやフィルター周りの除菌
- 半年に一度の塩タブレットの投入
など、いろいろと手間がかかりそう。
ダイキン「ストリーマ空気清浄機」
「ストリーマ」とは、酸化分解力をもったプラズマ放電の一種で、ストリーマ放電により有害物質を酸化分解するというダイキン独自の空気清浄化技術。
ストリーマ放電による実験では25m3中の空間で17分間使用した結果、99%もウイルス抑制効果があったとのこと。
ただし、プラズマクラスター同様に、実際の居住空間でどこまで効果があるかは未知数。
メンテナンス性はというと
- 2週間に一度、フィルターとトレーの掃除
- お掃除サインがでたらストリーマユニットの掃除
- 毎日の水補給のたびにタンク内の掃除
が必要。
富士通ゼネラル「プラズィオン」
こちらは、聞いたことのある「オゾン」という気体を空気中に噴霧して除菌するもの。ネーミングからしてシャープさんをがっつり意識しちゃってる感が出てますが、どちらかというとオゾンの特性として脱臭機能を全面に打ち出してますね。
奈良県立医科大学の研究によると、オゾン気体を充満させたボックス内で新型コロナウイルスの細胞感染を測定した結果、オゾン濃度6ppmで55分暴露すると、1000分の1〜1万分の1まで不活化されたとのこと。
「オゾンを暴露」ってなんかコワイイメージですね。
なんと、オゾン自体が中毒性が高く、嫌な臭いもするらしく、家庭で使用するにはかなり濃度を下げ必要があるとのこと。下げると不活化効果もきっと減っちゃうよね?
メンテナンス性はというと
- 1ヶ月に一度、フィルターとオゾンユニットの掃除
が必要。
UVC空間除菌装置
最近よく耳にする「UVC空間除菌」というワード。
UVCという紫外線が新型コロナウイルス抑制効果があると明らかになり、このタイプの空気清浄機、というより「空間除菌装置」の販売が乱立しはじめてるらしい。
日本大学医学部やあの理化学研究所などの研究により、UVCランプ照射による新型コロナウイルスの不活化メカニズムが明らかになって、医療機器メーカーを中心に、業務用の高価なタイプの商品開発から始まって、家庭用の開発・販売も活発になってきているようです。
UVC紫外線は殺菌力が高く、なんでも99.99%ものウイルス不活化効果があるらしい。
また、空間全体を空気循環させる構造のため、業務用のモノだと空間全体が一瞬で除菌できるとのこと。
さらに、メンテナンスもフィルターなどの交換が一切不要で
- 2年に一回くらいランプユニットの交換
だけ。超ラク!
なんだかいろいろと良さげですね。
ということで、いろいろなタイプの空気清浄機を調べて見ましたが、その中でも一番気になった「UVC空気除菌清浄機」をもう少し深掘りしてみようと思います。
UVCってなに?本当に新型コロナウイルスに効果あるの?
そもそも「UVCってなに?」てコトからですが、正式には「UV-C」と表記されるように、女性陣の対敵でもあるUV(紫外線)の一種。「日焼けやシミの原因」としてどうしても女性には嫌われがちな紫外線ですが、天気がいい日に洗濯物を干したり、布団を天日干ししたり、普段の暮らしのなかでも何気に紫外線の殺菌効果の恩恵を授かっていたりするのです。
その紫外線は波長が短いほど生物に対する影響が強く、波長が長いほど皮膚の深くに入りこむという性質があるということ。
波長によって「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3タイプに区分され、それぞれの特徴としては、
地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占め、「生活紫外線」とも呼ばれ、長時間浴びると皮膚の奥深くまで到達し、肌は弾力を失い、シワやたるみの原因になる。
UV-Aよりは深くまで到達しないものの、表皮にさまざまなダメージをもたらし、日焼けや黒ズミ、シミやそばかすの原因になる。
「深紫外線」とも呼ばれ、もっとも殺菌作用が高く、直接浴びると人体にも大きな影響をもたらす可能性があるが、通常はオゾン層によってブロックされ地表に届くことはない。。
この中でも、「UV-C」紫外線がウイルスの不活性化に有効であることは科学的に実証されており、UV-Cランプにて照射量5mJ/c㎡で6秒間照射した結果、新型コロナウイルスが99.99%減少したとのこと。
「UVC空気除菌清浄機」はこのUV-Cランプにより室内空気を清浄化(ウィルス不活化、有害有機物質分解)するので、空気感染対策にもっとも効果があるとのこと。また、インフルエンザにも効果が期待できるらしいです。
ということで具体的に比較してみました。
UVC方式は、プラズマクラスター、次亜塩素酸水方式、オゾン方式と比較してどうなのか?
それぞれの方式の特徴を表にまとめてみました。
除菌方式 | UVC方式 | プラズマクラスター方式 | 次亜塩素酸水方式 | オゾン方式 |
機能概要 | UV-C照射による空気循環式。空気中のカビ菌や細菌、ウイルス菌を紫外線ランプを直接照射し、全てのそれらDNA・RNAを破壊し死滅させる。 | プラズマクラスターにより生成した活性酸素のタンパク質変性作用がウイルスを不活性化する。 | 次亜塩素酸水を空気中に噴霧する方式。O-157などに対する殺菌効果やインフルエンザウイルスやノロウイルスなどの不活性化効果が知られている。 | 低濃度のオゾンを発生させ空気中に暴露させる方式。オゾンが他の細菌やウイルスとと結びつくことにより、これらを分解して不活化する。 |
新型コロナウイルスへの効果 | 〇 | △ | ※人体に影響のある濃度以上 | ※人体に影響のある濃度以上 |
臭い | なし | なし | 塩素臭あり | オゾン臭あり |
安全性 | 〇 | 〇 | ※濃度による | ※濃度による |
その他 | 人体に直接照射すると危険 | 効果に対して否定的な見解もある | 濃度によって貴金属に錆が発生する | 高濃度の気体は猛毒 |
比較してみてもわかるように、除菌方式や安全面からみても「UVC方式」の優位性が一目瞭然ですね。
新型コロナウイルスへの効果だけで考えると、「UVC方式」一択のように思いますが、この方式が採用されている製品をググってみると、医療機関など向けの高価な業務用が主流で、家庭用の製品はまだまだ数が少ないようです。
では、「コスト面」と「適用床面積」からみて、家庭用でこれなら買ってもいいかも、と思える「UVC空気除菌清浄機」をランキングしてみました。
家庭用「UVC空間除菌装置」おススメランキング
家電量販店ではまだまだ品揃えも少ないので、ここではAmazonで購入可能な製品で、10万円以下の家庭用に絞りました。
紫外線付空気除菌機 EMJ-21
3層フィルター搭載で、汚れた空気を集じん、さらにイヤなニオイを脱臭までしてくれる「脱臭・除菌・空気清浄の1台3役」の優れモノ。しかも低価格!
UVCランプ搭載の空気除菌装置の中でも、コストパフォーマンスは満点レベルではないでしょうか。
販売元は、LED照明機器を主軸に太陽光発電システムやバイオマス発電システムも手掛けるメーカー。
販売価格(税込) | 19,000円(税込) |
メーカー名 | 株式会社エコマックスジャパン |
適用床面積 | 20畳(約35㎡) |
UV-Cランプ仕様 | 11W×2灯 |
消費電力 | 56W |
サイズ | 幅327×奥行180×高さ550㎜ |
重量 | 3.0kg |
付加機能 | 3層フィルター搭載(プレフィルター、HEPA、活性炭) |
空間除菌消臭装置 Aeropure(エアロピュア)
解析装置で長年国内トップシェアを誇る医療機器メーカーが開発。ランキングの中では最も軽量コンパクトながらも使用推奨畳数は8畳で、机やチェスト、ベッドサイトにも合いそう。
深紫外線LED+光触媒フィルターでウイルス抑制効果も期待できます。しかもフィルターの交換は不要。手間いらずのかわいいヤツ、というイメージです。
販売価格(税込) | 75,900円(税込) |
メーカー名 | 日機装株式会社 |
適用床面積 | 8畳(約13㎡) |
UV-Cランプ仕様 | DUV-LEDフィルタータイプ |
消費電力 | 15W(標準モード時) |
サイズ | 幅187×奥行129×高さ268㎜ |
重量 | 1.4kg |
付加機能 | 光触媒フィルター搭載 |
UVC空間除菌装置 TG009-CA00A
製造元はトヨタグループの「豊田合成」。独自開発したUVC-LED(深紫外線LED光源)モジュールを搭載。
吸入した空気中の細菌・ウイルスをHEPAフィルターでキャッチし、深紫外線を照射して除菌する方式。
見た目もかわいらしいので、8畳くらいの子供部屋や寝室にピッタリですね。
販売価格(税込) | 39,800円(税込) |
メーカー名 | 豊田合成株式会社 |
適用床面積 | 8畳(約13㎡) |
UV-Cランプ仕様 | 深紫外LED光源モジュール×1 |
消費電力 | 13W |
サイズ | 直径210×高さ310mm |
重量 | – |
付加機能 | HEPAフィルター搭載 |
ということで、UVC空間除菌装置の一択になりそうです
ということで、「withコロナ」時代における空気清浄選びのポイントは、やはり「新型コロナウイルスにも効果がある」という謳い文句は外せないですね。
あとは、加湿機能や脱臭機能など、生活環境に必要な機能をプラスして、その中から「コスパ」「メンテナンス性」などで絞り込んでいけばいいのかなと思います。
幸いなことに我が家では花粉症の家族もいないし、タバコも吸わない、ペットも飼っていないので、やはり「UVC空間除菌装置」の一択になりそうです。
ただ、まだまだ価格も高いので、あとは我が家の大蔵省のご判断次第ってとこですかね。
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