絶対に捨てられないコレクションが、そこにはある。
めったにジブンのことを「俺」って言ったりはしないんですが、今回あえて使ってみたヤモヲです。
コロナ禍でヨメが在宅勤務になってからというもの、我が家に断捨離ブームが到来しており、その煽りを受けていろんなものが捨てられていきます。
以前も書いた顔ジャケコレクションもそのターゲットにされていましたが、なんとか死守。
そして今度は、これまた捨てられない「ロックT」コレクションが槍玉に挙がっているワケです。
これも「俺」としては絶対に捨てられないコレクション。
実際には、ほとんどが着れないんだけれども。
着れなくなったやつは捨てて
とさらに圧力がかけられ、さて、今回はどうやって逃れよう。
いちおう、クローゼットから引っ張り出してきて、「整理整頓した」ということにして、またどこかにしまい込んだろ。
という作戦でいこうかなと。
ロックTは、コミュニケーションツールである。
説明は不要かと思いますが、「ロックT」とは、アーティストのロゴやアルバム名などが入ったTシャツのことです。
「俺」の中では、音楽を感じるTシャツはすべてロックTだと思ってます。
好きなバンドのTシャツを着て外にでかけるときは、いつも気分がソワソワしています。
なぜかというと、ロックTを着るということは、
俺、このバンド好きなんだぜ
って、自分から告知しているようなもので、
このバンド、カッコいいだろ?
って、同意をもとめながら、
このバンドが好きな人と仲良くなりたいです(ハート)
って、「MUSIC MAGAZINE」の文通コーナーにハガキを出すくらいのキモチで、ロックTを着て街を歩いているからです。
このカンジ、Twitterと同じですよね。
「この曲好きなんです」ってツイートみたら、ついついリプしたくなりません?
ということは、ロックTもある意味コミュニケーションツールだと思うんです。
実はかれこれ4、5年ほど前に、実際に経験したことがあります。
出演するはずもない「フィッシュマンズ」のTシャツを着てフェスに行った時のこと。
喫煙所でタバコを吸っていたところ、同じTシャツを着たカンジの良さそうなお兄さんが寄ってきて、
「フィッシュマンズ、いいですよね」
って話しかけられ、
「ですよねー」
から始まった会話が、まるで旧知の友人と話してるように盛り上がり、別れ際には2ショットの写メまで撮りました。
その時、その人はたぶん、
「あ、フィッシュマンズTシャツ着てる人がいる。」
「自分もフィッシュマンズの音楽が好きだ。」
「ちょっと話しかけてみようかな。」
って、近寄ってきたんじゃないかと。
つまり、ロックTを着るということは「音楽を着ている」ということなんだと思います。
音楽の趣味から、その人の好みとかライフスタイルとか、なんとなく想像できませんか?
例えば、ヘビメタのTシャツを着てる人だと、車の中でメタリカ聴きながらヘドバンしてるところを想像したり、
ビートルズのTシャツ着てる人には、日曜日にコーヒー飲みながらギター弾いてるところを思い浮かべてみたり。
偏見といえばそれまでですが、そのTシャツから流れる音楽が好きな人物像を勝手に想像して、
「なんか、友達になれそう」って思うきっかけを生み出すのが「ロックT」だと思うんです。
といいつつも、外見も大きなメタファーであることは間違いないですが。
例えば、ギャルソンの「PLAY」Tシャツを着ている人、はたまた、アニエスのロゴTを着ている人に遭遇した時、
「わたしもギャルソン好きなんです。お話ししませんか?」
とはならないだろうし、それがadidasだったとしても同じ。
ロックTは、そのTシャツから流れる音楽を介して、その人のなーんとなくの人と成りが想像できてしまう。
また、そのTシャツの希少性が高いほど、その度合いは増します。
で、この人とは趣味が合うかもしれない、と思うこともあれば、その逆もありうる。
たまに、ネタとしてロックTを着ている人とか、たぶん、知らないけど着ている人とか、いますよね。
例えば、ニルヴァーナのアレとか、ヴェルヴェッツのアレとか。
でも、そういう人は全体の雰囲気でわかります。
ということで、ライブやフェスに行ったときは必ず物販に立ち寄って、好きなバンドのTシャツを買うことにしています。
そして、ロックTを着て街にでかけることを、ささやかな愉しみにしています。
あ、ここまで書いておきながら言うのもなんですが、
「友達のいないヤバい人」みたいになってません? (汗)
俺のロックTコレクション
ということで、村上春樹「村上T」の足元にも及ばないですが、せっかく整理したので、
「俺」のロックTコレクションをまとめておこうと思います。
結婚のタイミングで、独身時代の着れなくなったモノはほとんど捨ててしまいましたが、現存するそれぞれのTシャツを買った時期やシチュエーションって、案外憶えているもんですね。
つまり、ロックTには思い出がいっぱい。
「俺」のロックTについて、うだうだと自論を語ってみましたが、
要するに、「ロックTには思い出がいっぱい詰まってる」ということなんです。
だから捨てられないんです。わかってください…。
という体でヨメを説得し、なんとか断捨離の魔の手から守るぞ!
ロッキュー!
ではでは。
あ、この本、おススメです。
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