ひらがな画像認証は一期一会である。
「一期一会」という言葉が好きである。
日本人ならではの侘び寂びを感じる秀逸な表現だと思う。
意味としては、
一期一会とは、一生に一度の出会いであり、二度とないという意味である。「一期」とは「一生」を表し、「一会」とは「一度の出会い」という意味を持つ。一期一会の語は茶道に由来し、茶会は一生に一度のものと心得て誠意を尽くし臨むべきであるという考えからきている。千利休の弟子が「山上宗二記」という文献に著した言葉が語源である。
weblio辞書
ということらしい。
このキャッチーで奥深いコピーを生み出したのは、戦国時代を生きた茶人「千利休」といわれている。
ちなみに、千利休といえば「綾鷹」と深いつながりがあるそう。「綾鷹」のイメージといえば本木雅弘。いや、もっくんは「伊右衛門」。「綾鷹」は吉岡里帆ちゃんである。そんな里帆ちゃんと一期一会したいものである。
そんなことはおいといて、この言葉の意味を私はこうとらえている。
「人生は一度きり。今この瞬間も一度きり。だから今を大切にしなきゃいけない。」
そう思うと、すべての瞬間、すべての出会い、ひいては森羅万象すべてが大切に思えるようになる。
このブログ記事を書いている瞬間もそう。こんな退屈な文章をよみながらハナクソをほじっているそこの貴方。その瞬間でさえも「一期一会」である。そのハナクソとの出会いにも一期一会を感じてほしい。
最近、ブログを書いている時にもこの「一期一会」を感じる時がある。
それは、「ひらがな画像認証」である。
「ひらがな画像認証」とは、WordPressでブログを書いている人はご存知だろう。管理画面への不正アクセスを抑止するためのプラグイン「SiteGuard」をインストールすると、ログイン画面のパスワード入力の下に表示されるランダムな「ひらがな画像文字」の入力を促されるセキュリティシステムのことである。
不正アクセスによるアタックかどうかを判断するために、表示された「ひらがな画像文字」を入力しなければログイン認証を通過することができない。そして入力を間違えるとログインフォームが「ぶるぶるっ」と震える。まるで子供がいやいやをしているかのように。あるいはプールでオシッコをしたときのように。
一期一会を感じる瞬間というのは、この「ひらがな画像認証」に出現するランダムな4文字からなるワードが、意味のないひらがな4文字の羅列ではなく、読みようによっては意味を成す4文字の「ひらがな言葉」として、3日に1回くらいのペースで私のブログシステムに出現しているのである。
3日に1回とはいうものの、一日中ログインを繰り返しているほど私も暇ではない。せいぜい、昼1回、夜2回の計3回くらいだろう。ということは、3回×3日=9回に1回の確率で「ひらがな言葉」が出現していることになる。
ひらがなの文字数が46文字として、「46の4乗=4,477,456」パターンの中から意味のある言葉が生成される確率は、スロットで777が揃う確率よりもきっと低いであろう。正確に言うとスロットの場合は制御された確率ではあるが。
ましてや、その言葉が「ちょっと笑える」とか「ちょっとドキッとする」など読み手の捉え方まで加味すると、その出現確率を算出するのは、ピタゴラス、はたまたアインシュタインであっても難しいであろう。もちろん、スロットでいう機械割なんていう指標も存在しない。
それが、今、私のブログシステムで「9回に1回」の確率で出現しているのである。
まさに確変が起こっているのである。
これは、ひらがな画像文字認証との、いや私の相方とも呼べるブログシステムとの一期一会の奇跡でしかない、と私は感じているのである。
もしかすると、ブログシステムがAI並に知能を持ち、私になにかしらのメッセージを送っているのかもしれない。
だから私もブログシステムから送られてきたメッセージに対して、
「人生は一度きり。今この瞬間も一度きり。だから今を大切にしなきゃいけない。」
という一期一会の精神で、その瞬間、一度きりのやりとりを大切にしながらブログシステムと対峙している。
そこで、その一期一会の奇跡をこの記事を読んでいる貴方にもご紹介したいと思う。
要するに、私がちょくちょくツイートしている「ひらがな画像認証」の「意味を感じる4文字言葉」を、ブログネタとしてまとめただけの記録である。
前置きがなげーよ。
決して「ネタがなくて画像加工して捏造したんだろ」とか思わないでほしい。信用できない人はEXIF確認ツールなどで確認してほしい。
妄想
ちかんん
いつものように満員電車に押し込まれる。私の前には女子高生。勘違いされないようにカバンを胸の前で抱える。その時、電車が急停車。と同時に目の前の女子高生が大きな声で叫んだ。
「痴漢んんんん!」
私はやってない。1ミリも触ってない。痴漢なんか、
し、してません。
したのか
近くにいたサラリーマンたちに両腕を掴まれ、気づいたら取調室のような小さな部屋で、強面の警察官が机越しに「痴漢したのか?ん?」と詰め寄ってくる。これが冤罪というやつかと我に返るも、自分の無実を証明するすべがない。
私は半泣きになりながら同じ言葉を繰り返すしかなかった。
し、してません。
ちちいた
彼女が乳房を痛がっているのかと思い心配になった。
定期的に乳がん検診を受けてほしいと思った。
いや待て。本当は複雑な家庭事情から失踪した両親を探していたのかもしれない。
父いた。
母は?
どちらにしても心配である。
さむちち
10月も終わりとは思えないくらい暖かい日が続いていた。11月に入り暦の上ではもう冬である。
彼女はいつも、家の中では上半身裸である。
裸が楽なのはわかるが、せめて服着なさい。
日常
ふつくら
昨夜、お風呂上がりのバスタオルがまるで下ろしたての新品のようにふっくらとしていた。
ヨメに聞いたら柔軟剤を変えたとのこと。
ふんわりソフランに。
ふりよう
私が高校生の頃はクラスにかならず不良がいた。テレビでもその類のドラマが普通に放送されていた。たとえば「積木くずし」や「スクールウォーズ」とか。
その中でも一番好きだったのが大映テレビ制作「不良少女とよばれて」。
みんな伊藤麻衣子が好きだった。
うそやに
小学生の頃、三重県から転校してきた広瀬君という背の低い男の子がいた。広瀬君の方言はとても可愛くて、語尾に「やん」とか「やんやん」とか、やたら「やん」が多い。
冗談の好きな広瀬君が言った。「あはは、うそやに〜」とからかう広瀬君に私も三重弁で返した。
うそなん?
会話
みてまう
「見てしまう」の方言で関西方面に多い。私の地元岐阜でも使うこの方言。
ブログを書いている私がどんな格好で書いているのか想像してほしい。
ブログシステムも、見たくなくても見てしまうのだろう。
いやん、見んといて。
おしえた
稀にブログシステムが誰かに乗っ取られたという話しを耳にする。誰かの手によってログインIDとパスワードが流出したのかもしれない。
犯人は身近なところにいた。
ブログシステム自らとある組織にパスワードを教えたと自白した。
教えるな、コラ。
しりたし
あの後すぐにパスワードを変更した。
彼はまた「知りたし、知りたし〜」としつこく聞いてくる。また誰かに教えるつもりなのか。
絶対に教えない。
よのしく
ブログシステムとの付き合いは長い。付き合いも長くなると挨拶もフレンドリーになってくる。
今日も「よのしく」とちょっとふざけた感じで女装タレントのモノマネで挨拶してきた。
私も鼻にかけた発音で「よのしく〜」と返す。
我々の関係は良好である。
むくちに
良好な関係を築いていると思っているのは私だけかもしれない。彼はときどき無口になる。
こちらから話しかけても何も返答してくれないときがある。
そんな彼に私も業を煮やす。
だんまりか。
いきます
たいがいは私の都合でブログシステムを立ち上げる。
たまに彼もどこかに出かけることがあるようで「行きます」といって今日の作業ができなくなることがある。
彼も忙しいのでしかたがない。
いってらっしゃい。
みせいく
ブログ記事を書くことは大変な労力のいる作業である。記事を一本書き終えると一息つきたくなる。少しお腹も空いてきた。
「店行く?」とブログシステムからの提案。
たまには外食もいいね。
どこのお店?
しせんな
間髪入れずブログシステムは言った。
「四川な。」
彼はもっぱらの四川料理好きである。
#ひらがな画像認証選手権
もし、このくだらない記事を読んでいる貴方のブログシステムに、意味を成す4文字のひらがな言葉が出現したら、是非ツイッターのハッシュタグ「#ひらがな画像認証選手権」をつけてツイートしてほしい。
そして、貴方とブログシステムの一期一会の奇跡を、この国のインターネットユーザーに共有してほしい。
もしかすると、我々の未来に関するブログシステムからの啓示的なメッセージが読み取れるかもしれない。
信じるか信じないかは貴方次第である。
\ このページで使用している元イラストはコチラ /