https://open.spotify.com/embed/album/5K4YFkTizFoMOyN5Khfp7G

QfZfg_A1nR4

Long Season / フィッシュマンズ

https://amzn.to/3dFgrxT

音楽はなんのために鳴りひびきゃいいの?フィッシュマンズ30周年

あらすじ

フィッシュマンズがデビュー30周年です

最近またフィッシュマンズ周辺がにぎやかになってきましたね。

今年でデビュー30周年なんですね。月日が経つのははやいものです。

映画「フィッシュマンズ」の公開が待ち遠しいです。

そして、佐藤さんが亡くなってから22年。

となると、佐藤さんのフィッシュマンズとしての表舞台での活動は、たったの8年たらずということ。

それでも、今もなおコアな音楽好きな人たちの間で稀有な存在であり続けているということが、フィッシュマンズの音楽、そして佐藤伸治という人間の魅力を物語っていると思います。

フィッシュマンズとの出会い

ジブンが学生のときにどっぷりハマっていたのがMUTE BEAT。フロントマンでもある小玉さんがプロデュースするバンドが近々デビューするらしい、ということでフィッシュマンズを初めて知りました。

当時、名古屋のハートランドスタジオという小さなライブハウスで行われた「ぴあデビューレビュー」で初めてフィッシュマンズを体感したときには、正直「ふーん」てくらいにしか感じませんでした。

その後、気にかけることもなかったのですが、あの名曲「いかれたBaby」で完全にやられちまって、「Go Go Round This World!」あたりから、加速する佐藤さんの音楽観にすっかりハマってしまいました。

これまで、いろんなアーティストのライブを観てきましたが、

フィッシュマンズは最高のライブバンドである

ことは間違いないです。

「Oh!Mountainツアー」「Nice Choice Tour」「WALKING IN THE 奥田イズムツアー」「低音バッシュツアー」「8月の現状ツアー」「男たちの別れツアー」や「闘魂」など行けるライブは全て足を運び、その度に、フワフワと、ゆらゆらと歌う佐藤さんの姿と、フィッシュマンズが奏でるライブアレンジの楽曲と、ZAKさんが創り出すその音像空間に完全にもっていかれました。

「もってかれる」というよりはなんだか「ポツンと置き去りにされる」感じ。

ぐわんグワンと、ぐるんグルンと、フィッシュマンズの音につつまれる、そんな感じ。

(表現が拙くてすいません…)

そして、1999年3月15日 佐藤伸治永眠

1999年という年は、フジロックの再生、そして「RISING SUN ROCK FESTIVAL 1999 in EZO」が開催された年。

迷った結果、ジブンはライジングサンに行きました。

出演アーティストの発表前、
「もしかしたらフィッシュマンズも出るかも?」

と期待していたんですが、発表を待たずに突然の訃報。
夏の北海道のステージにその姿を見ることはありませんでした。

フェス当日、転換中のBGVで「WEATHER REPORT」が流れ、曲が終わった時、休憩中の会場からパラパラと拍手が起こりました。いろんな思いをはせながら、ジブンも拍手。気づくと涙があふれていました。そんなことを想い出します。

佐藤さんの死後、欣一さんを中心にゆかりのあるアーティストや敬愛する人たちは、今もなおフィッシュマンズを鳴らし続けています。そして今も新しいファンが生まれ、海外でも評価され始めています。フィッシュマンズのいちファンとして、とても素晴らしいことだと思います。

ジブンも「映像キャンプ 記憶の増大」「THE LONG SEASON REVUE」など、心躍らせながら体感しました。

でもやっぱり、佐藤さんのいないステージは、なにか違うような気がして、ナイーブな気持ちになってるジブンもいます。

フィッシュマンズの音楽はなんのために鳴りひびいているのか。

珠玉のアルバム「空中キャンプ」の最後のトラック「新しい人」の中に

音楽はなんのために 鳴りひびきゃいいの
こんなにも静かな世界では
心ふるわす人たちに 手紙を待つあのひとに
届けばいいのにね

「新しい人」

というフレーズがあります。

ずっと前から、このフレーズは佐藤さんからリスナーへのメッセージだと思っています。

断片的だけど、それぞれが折り重なって独特の世界観を醸し出す佐藤さんの言葉。

そんな言葉たちは、心ふるわすメロディーにのっかって、胸のなかでいつでも鳴っている。

懐しくもなく、新しくもなく、初めて聴いたときの感覚、そのままの空気で。

「Quick Japan Vol.18」(1998年3月刊行)の、佐藤伸治ロングインタビューの中で、佐藤さんはこう言っています。

一番カッコいいのは”リアル”ってことかなって、
最初に思っていたというのがあるかな。

うん、だからやっぱり、自分のやってる生活の匂いが音にもでないと嫌だから、
今みたいな音になっちゃうっていうか、したくなる。

「Quick Japan vol.18 佐藤伸治ロングインタビュー」より ©太田出版

音楽はなんのために鳴りひびきゃいいの?

日常にしみわたるフィッシュマンズの音楽。

むずかしいことは考えず、そんなカンジでいいんだと思います。

※この文章のところどころに、佐藤さんの言葉を散りばめています

 

フィッシュマンズ関連本
フィッシュマンズ関連の愛読書

 フィッシュマンズ関連の愛読書です。左上から時計周りに

  • 「Quick Japan Vol.18 特集:フィッシュマンズ 佐藤伸治ロングインタビュー」(1998年3月)
  • 「MUSIC MAGAZINE 2006年2月号 特集:フィッシュマンズは生き続ける!」(2006年2月)
  • 「僕と魚のブルーズ 評伝フィッシュマンズ」 川崎大助著(2021年6月)※復刻版
    初版本のとき、写真のVWゴルフⅠに憧れて、ジブンも中古のゴルフを買いました
  • 「ロングシーズン 佐藤伸治詩集」(2000年2月)※初版本
    読み込みすぎて装丁が汚い(笑)

 

フィッシュマンズmixです。よかったらどうぞ。

あと、ジブンゴトですが、MixCloudにフィッシュマンズのMixをアップしています。
よかったら聴いてやってください。

シェアしていただけるとうれしいです^^
あらすじ
あらすじ
閉じる