アナログ世代に捧げる、これぞ究極の大人の遊び
このご時世、みなさん家に引きこもってナニしてますか?
ワタクシはというと、家族とどこかへ出掛けるコトも少なくなったので、もっぱら我が家の3S(整理・整頓・清掃)ばかりやらされてます。
先日、納戸の奥を整理していたところ、なつかしいレコードの山を発見。
で、思い出しちゃいました。
「顔ジャケプレイ」ってご存じですか?
「顔ジャケプレイ」とは、2000年に放送された「タモリ倶楽部」の企画(ゲスト:みうらじゅん、クリス・ペプラー、久住昌之、MC BOO!!)で、
顔の描かれたレコードジャケットをお面のようにして掲げ、シチュエーションを想像しながらポーズや台詞を加えて遊ぶ、最近で例えると「写真で大喜利」みたいなものでしょうか。
レコードというと、20代の若い方々にはピンとこないかもですが、ワタクシの世代は、ちょうどレコードからCDに変わりはじめた頃で、当時中高校生だったジブンは「レンタルレコード屋」に足げく通っていました。
時代は変わり、今ではCDですら買う人も少なくなり、ほとんどの人がサブスク配信などで音楽を聴かれていると思います。
その昔は、レコードジャケットのアートワークも音楽を愉しむひとつの要素でした。
そのレコードジャケット、しかも「顔」がメインのアートワークを、別の愉しみ方として見出したのが「顔ジャケプレイ」です。
アナログ世代に捧げる、これぞ究極の大人の遊びではないでしょうか。
集め出すと止まらない「顔ジャケ」の魅力
そもそも、顔がドアップの「顔ジャケ」を好んで集めていたワケではないのですが、ジブンのレコードコレクションでも顔ジャケが締める割合が高かったのは事実です。
そして顔ジャケには名盤が多いです。
例えば、
顔ジャケの名盤
キングクリムゾン
「クリムゾン・キングの宮殿」
マーヴィン・ゲイ
「What’s Going on」
ドアーズ
「ハートに火をつけて」
とかとか。挙げだすときりがないくらいです。
タモリ倶楽部の放送を見てからは、レコード屋のジャンクセールでも、ジャケ買いならぬ「顔ジャケ買い」をするようになり、気づいたら顔ジャケコレクションが日に日に増えていきました。
また、手に入らない顔ジャケを求めて、別冊BRUTUS「TRIP」で、トミー・ゲレロやFPM田中氏、グルビ伊藤氏らが訪れた、レコードを約20万枚も所蔵する、金沢工業大学のポピュラー・ミュージック・コレクションにもわざわざ出向き、そこでも顔ジャケプレイを堪能させていただきました。
KITポピュラー・ミュージック・コレクション で顔ジャケプレイ
あと、かれこれ15年以上も前ですが、mixiでも「顔ジャケプレイ。」コミュニティを立ち上げ、SNS上でメンバーのみなさんと顔ジャケプレイを愉しんでました。
「顔ジャケプレイ」にハマっていた頃が懐かしいです。
ゆるぅく、かつストイックに。「顔ジャケプレイ」の愉しみ方
「タモリ倶楽部」のように、みんなで(誰と?)ワイワイとポージングや小道具も取り入れて、楽しくプレイしたいところですが、こんなご時世ですので、mixiに投稿していた顔ジャケプレイの一部をご紹介いたします。
「顔ジャケプレイ」の例
(当時の写真のため、解像度が低いです)
今晩のおかず、なににしようかしら。
STYLE COUNCIL /
WALLS COME TUMBLING DOWN(UK 12″)
ひやむぎ。
木之内みどり / 硝子坂
メシ喰えよ。
INU / メシ喰うな
あ、モミアゲはテクノカットにしてね。
RYUICHI SAKAMOTO / LIFE IN JAPAN
「テクノカットにして」って言ったよね…
LOU REED / LIVE
「パンチにして」って言ったよね…
なんで半分残すのさ…
DALTON & DUBARRI / GOOD HEAD
ワンダブチーぷりぃ~ず
電気グルーヴ / NOTHING’S GONNA CHANGE
パーティーいかなかんやんか
PAUL MAURIAT / FRENCH POPS SPECIAL
えっ!? 圓楽さんが倒れたって!?
GIL SCOTT-HERON / PIECES OF A MAN
すっげーよこのメガネ!丸見えじゃん!
GILL SCOTT-HERON / REFLECTIONS
「きれてなーい」とか言ってみたりして
TOWA TEI / LAST CENTURY MODERN
どうです?
みなさんもプレイしたくなりました?
海外の「顔ジャケプレイ」
また海外では、顔ジャケプレイ専門の「Sleeveface.com」というサイトもあります。
なんだか、楽しそうじゃないですか?
「顔ジャケプレイ」の参考本
その昔、TV東京系「ROCK FUJIYAMA」(放送終了)という番組の「利きジャケ」というコーナーにて、「顔ジャケプレイ」よろしく、めくるめく妄想世界が繰り広げられていました。
「顔ジャケ」にととまらず、レコードを「聴く」のではなくジャケットを「利く」、「利き酒」ならぬ「利きジャケ」と称して、名盤の”顔”から妄想して何かを読み解こうとするコンテンツがありました。
その「利きジャケ」の内容が本にもなっていて、「顔ジャケプレイ」にも精通する内容になっていておもしろいです。
興味のある方は読んでみてください。
ワタクシの顔ジャケコレクションをご紹介
せっかくなので、ワタクシが所有する「顔ジャケ」コレクションをまとめてみました。
ステイホームも「顔ジャケプレイ」でレッツ・エンジョイ!
ということで、「顔ジャケプレイ」のご紹介でした。
いかがでしたでしょうか?
死ぬまでにやりたいことのひとつとして、いつか温泉宿で顔ジャケの宴を開催したいものです。
みなさんも、ステイホームは「顔ジャケプレイ」でエンジョイしませんか?
ではでは。
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