ネットショップはじめるなら「BASE(ベイス)」メリット・デメリットを運用経験者が徹底解説!(①費用編)

あらすじ

BASE」とは?

香取慎吾さんを起用したテレビCMで話題のBASE(ベイス)
みなさんも一度は目にしたこともあるのではないでしょうか。

引用元:©BASE

「BASE」とは、「ジブンのネットショップを持ちたい」というネットショップ初心者向けのネットショップ作成サービスです。

今では、ネットショップ作成サービスもいろいろとありますが、前回の「ネットショップのはじめ方(基礎知識編)」を踏まえて、

「まずは、ネットショップを試してみたい」

と思った方には、この「BASE」をおすすめします。

なにしろ無料で試せるワケですから。

他のサービスも比較したいという方は、ググってください。

ここでは、初心者の方に向けて、いろんなサービスを紹介して迷わせるのではなく、まずは「BASE」に触れて、ネットショップとはどういったものかを経験していただければという思いでまとめています。

ということで、実際に運営してみてわかったメリットとデメリットをこの後、徹底解説します。

BASE(ベイス)のセールスポイント

あらためて「BASE」とは、2021年3月5月31現在、なんと「150万」ものショップ開設数を誇る、国内のEC開設サービスの中で一番勢いのあるネットショップ作成サービスです。

引用元:PRTIMES

ネットショップを開設するための仕組みが誰でも簡単に利用でき、すぐに商品を販売することができます。

また、HTMLのスキルやデザインのセンスがなくても、テンプレートを利用すればそこそこオシャレなネットショップをオープンできちゃいます。

しかも、無料で!

ジブンも以前から個人的にも利用していたので、その手軽さから、仕事でもお試し的にEC販売するときは、まずはBASEでネットショップを開設したりしています。

そういった意味でも、個人・法人を問わず「まずはお手軽にネットショップをはじめたい」人にとって、おすすめのサービスです。

そんな「BASE」を実際に使ってみてわかった特徴とメリットやデメリットについて、数回にわけて解説していきます。

今回の記事では、「BASE」のセールスポイントでもある

「ネットショップ開設費用が無料」

という点に絞って、運用経験者の視点から徹底解説したいと思います。

「ネットショップ開設費用が無料」のからくりは ズバリ「手数料」

公式HPでもうたっているとおり、「ネットショップ開設実績が4年連続No.1」の理由は、ジブンのネットショップが無料で開設できるからです。

  • 登録料がゼロ
  • 月額料金がゼロ

なので、「とりあえず試しにやってみようかな」という感覚ではじめているユーザーが多いのも事実です。 基本的には維持費(固定費)がかからないわけですから。

じゃあ、「BASEはナニで儲けているのか?」というと

  • 商品が売れたときに発生する「手数料」
  • 売上を振り込んでもらうときに発生する「手数料」

です。

BASE U|ベイスのネットショップ開...
BASE(ベイス)でかかる費用・手数料とは。計算方法、他社比較も解説 - BASE U|ベイスのネットショップ開... BASEの費用・手数料を徹底解説。計算方法や他社比較、具体的な手数料の種類、スタンダードプランとグロースプランの違いも詳しく説明。初心者でも安心してネットショップ運...

この「手数料」が、裏を返せば「BASE」のデメリットにもなります。

以下、詳しくご説明します。

手数料が割高!? 運用してわかった「侮れない手数料」

「BASE」の手数料については、大きく2つの手数料に分けられます。

商品が売れたときに発生する手数料

商品が売れたときに「注文の合計金額(商品代金+送料)」に対し、

  • 決済手数料:注文1件あたり、3.6%+40円
  • サービス利用料:注文1件あたり、3%

が自動的に徴収されます。

決済手数料とは、お客様が「BASEかんたん決済」という、クレジットカード、コンビニ・銀行振込、後払い、キャリア決済、PayPal決済などを利用して支払った時に発生する手数料です。 よって、必ず徴収されます。

売上を振り込んでもらうときに発生する手数料

月締め時など売上金を回収する(BASEから振込してもらう)ときに、

  • 振込手数料:売上金を指定の口座に振り込むとき、1回あたり 250円
  • 事務手数料:振込金額が2万円未満の場合、1回あたり 500円

が必要となります。

一般的な運用としては、月次で売上金額を回収すると思いますので、事務手数料については売上が月2万円を下回ることはないと仮定すれば無視してもよいかなと。

実際にシミュレーションしてみると、

  • 注文の合計金額(商品代金+送料)= 10000円
  • 決済手数料:10000×0.036+40 = -400円
  • サービス利用料:10000×0.03 = -300円
  • 販売利益 = 10000ー400ー300 = 9300円

1件の売上が1万円の注文だと、合計「6.6%+40円=700円」も差し引かれるんです。

他のサービスと比較してもなかなか割高な手数料率です。

これに、売上を振り込んでもらう時に「振込手数料:-250円」が引かれます。

ちなみに、振込手数料については、他のサービスでもだいたいこれくらい引かれます。

「決済手数料」については、他の同じようなサービスでも「3~4%」の範囲なので、 「サービス利用料(変動費)」を「月額利用料(固定費)」として比較すると、 売上合計金額によっては、月額利用料が発生する他のサービスの方が利益率が高くなります。

月商100万円を想定した時の手数料をシミュレーション

例として「月商100万円」を想定したときに、客単価(注文合計金額)と注文件数によって、手数料率がどのようになるのかシミュレーションしてみました。

スクロールできます
手数料シミュレーションパターン①パターン②パターン③
1件あたりの注文金額
(平均客単価)
10,000円5,000円1,000円
注文件数100件200件1,000件
売上金額1,000,000円1,000,000円1,000,000円
決済手数料
(3.6%+40円)
– 40,000円– 44,000円– 76,000円
サービス利用料
(3%)
– 30,000円– 30,000円– 30,000円
振込手数料– 250円– 250円– 250円
手数料合計– 70,250円– 74,250円– 106,250円
販売利益929,750円925,750円893,750円
手数料率7.03%7.43%10.63%

いかがでしょうか?

例のように、月間の売上金額が同じだったとしても、パターン③のように

「客単価が安い」×「注文件数が多い」

場合の手数料率の高さにはびっくりですよね。

この手数料率は、割引セールや送料無料キャンペーンなどを実施したいときの利益率に影響してきます。

また、「月額利用料が無料」とうたっていますが、これは初期機能だけでよい場合です。

「BASE」にはショップに便利な機能を追加できる「Apps」という拡張機能があり、集客やショップ運営を効率化するAppsを追加すると「Apps内課金」が発生するものもあるので、ショップの運営上やりたいことが多くなれば月額利用料が必要になることもあるという点も想定しておいてください。

「BASE」のメリット・デメリットまとめ

「ネットショップ開設費用が無料」について、メリットとデメリットをまとめると

「BASE」のメリット

  • 資金がなくてもネットショップを開設できる
  • 売上に応じて手数料が引かれるので、ネットショップを維持する固定費がかからない

「BASE」のデメリット

  • 「サービス利用料」が変動するため、注文件数によっては月額料金固定の他サービスに比べると割高
  • 有料Appsを追加すると月額費用が必要になる

となります。

どんなサービスでもそうですが、

「無料」は「諸刃の剣」

ですね。

前回の記事でもポイントとして挙げたとおり、ネットショップを開設する際に事業規模をイメージすることはとても重要です。 これからネットショップを立ち上げようという人は、あらためて見直してみてください。

今回は、「BASE」の売りのひとつでもある「ネットショップ開設費用が無料」を中心に解説しました。
次回は、「BASE」のデザイン面と機能について徹底解説したいと思います。

ではでは。

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